2015年11月1日日曜日

Tokyo in Wonderland


『白塗りも三回目。今年もこの時期がやって来たなあ』



昨夜の深夜12時に差し掛かる頃、そう口を開いたのは山本竜征。
手慣れた様子で顔を塗り、瞬く間に白く変身する。

今年はどこか淋しげだ。



今回のハロウィンはいつもと違う。

私のハロウィンにおいてメインキャラクターである

マイフェアリー、つっちゃんと小池が不在なのだ。
なんの事は分からない方は是非一昨年昨年のブログを見て欲しい。

私が彼らにオファーをする事には理由がある。
人生そのものがファンタジーの世界に生きてきたような、

一日二日では仕上がる事のない、他の誰でもない魅力が詰まっている。

※ちなみにこの2人が揃うと、
途端にディズニーパレードの話を永遠に始めるもう根っからのファンシーズ。
生まれながらに確固たるキャラクターを持つ彼らを失い、

厳しい現実を目の前にただただ立ち尽くすばかり。


『オヨさん!!!ハロウィンやりましょうよ!!!』

あかねちゃんの元気いっぱいの熱烈なオファーにも私は耳を傾けず、

『ハロウィンの話はやめてくれ』と逃げてばかりの日々でした。



私はこのまま一日なにもせずに過ごすのか。



しかし街を歩けば下北も渋谷もハロウィンハロウィン、

もう東京に逃げ場などなかった。


そんなときたまたま一つの映画の写真を目にした。

『え?ナツコ?』

乾いた大地が水を飲むように、何かが全身に行き渡り潤いをもたらした。

全身の鳥肌が立った。



コレだ。


それはハロウィン前日の営業後の事だった。

『これ、ナツコ?』

『私?まじっすか?美人じゃないっすか!!やっちゃいます〜?』

『是が非でも、お願いします。』


そうとなれば話は早い。

もうナツコが決まった時点で、私の中で役者は決まっていた。

人には適材適所の役が絶対にある。

まずはあかねちゃん、

彼女は私のゴー待ちだったくらい待ってましたと言わんばかり。



最後は一か八かで竜征に声を掛けた。


役者がきちんと揃ったのは当日の朝。

前日の声掛けにも関わらず答えてくれた彼には、本当に感謝したい。

いや、もちろん皆にとても感謝している。

※加藤は一晩かぼちゃと向き合う為、今回は欠員となります。
詳しくは今話題の#かときちごはんをご覧ください。
※ちなみに何処行ってもまるごとかぼちゃが売っていないと嘆いていました。



当日の昼から全力で衣装集めを開始。

クローゼットをぶちまけて使えるものを探す。

それぞれに確認を取る時間もほとんど無かった。

そして足りないものはやっぱりヘイトアンドアシュバリー。

こういうのは本当に自画自賛する程大得意だ。

出せる力は出しきった。これで思い残す事はない。


準備を終えた私達の向かう先は渋谷。


本日はスタッフブログ号外で"TOKYO IN WONDERLAND"と題し、

私、ハートの女王がお送りします。
そうです、私達が扮したのは"Alice in wonderland"

ナツコが似ていたのは"白の女王"だった。

ちょっとおでこが狭いのが気になるけど、

この顔さえあればもうオッケー。

すれ違いざまに何度似てると言われたか分からない。

その度に嬉しさを噛みしめるナツコ。

ナツコが白の女王すぎる事に、なんでもっと早く気がつかなかったのだろう。

毎日一緒にいるだけに灯台下暗しとはまさにこの事。

こんなに身近な眩い光に私は気付けなかったのだ。


そして主人公のアリスは、

実は一番特徴がなくて仮装は困難を極めた。

でもわりと離れ目のあかねちゃんには、難なくハマり役だった。
お姉さんかわいいと好評。

あかねちゃんの大好きな進撃の巨人に出会うと大興奮。

初っ端からはしゃいで転倒して膝から血を流すくらい無邪気だった。

 ハロウィンのイベントに始まる前も終えた後も、

一番余韻に浸っていたのはあかねちゃんだ。

嬉しそうに話しをする子供みたいでとても可愛かった。


そして、やはり仮装の要となるのはマッドハッターと赤の女王。

ハット含めて2メートル30センチ程の男には、街行く人が釘付けだった。
ハロウィン三年目のレギュラーメンバー。

彼の長身、ルックスもまたハロウィンには必要不可欠。

だが何してもイケメンが漏れてしまうのが竜征だ。

毎年の如く、激モテ。

気が付けば1人だけギャルから声をかけられては、写真撮影している。


毎夜センター街に繰り出す男性たちが、

女性を振り向かせる為にどれだけ苦労していようとも、

この男は自ら声などかける必要がないのだ。



そしてハートの女王。

自分で言うのも何だが、

顔、役柄、キャラクター、私に適役だと思った。
終始この表情、決して機嫌が悪いわけではない。

私はどんな写真の掛け声にも、ニコリともせずこの顔で応え続けた。

ヘイトクルー、4人揃っていざ出陣。

渋谷の街中はカオス。深夜2時でこの有様。


これだけ道がごった返していても、街中の女の子達は私達を見逃さない。



もちろん外国人受けも良し。

女の子たちは皆、黄色い声を上げては、

私達を離さない。






離さない………………!?

見覚えのある女に遭遇した深夜3時、私はすぐに離して欲しいと願った。


渋谷のパーリーピーポー、
魔波覇妃斗魅(挫・庵永久音っ連)
に出会ってしまった。

ワンダーランドに生きる私達にとって無縁の世界。


これでも私とハロウィンを過ごすことを夢に見ているらしいのですが、遠慮しますね。

ああ、今年もまた一つ皆と楽しい思い出を作る事が出来ました。

一つ使命を終えたような安堵が生まれる。

人に驚きを与え笑顔にする事は、なんて気持ちがいいんだろうか。

シャイな日本人は何かに頼らなければ、人との距離を縮められないようだ。

声を掛けて写真撮って、何のためらいもなく肩を組んで。


私達は翌日、

同じ場所で素顔ですれ違っても、決して笑顔になる事はないんだと思う。

目も合わせようともしないし、ずっとスマホ見て歩いている。


『また来年!』

そう声を掛けてくれた人も居た。

ハロウィンなんて海外のイベントごとで、

日本でやるもんじゃないと言う人もいるけど、

こうした他愛もない事で笑えるなら、きっかけはなんでもいいと思う。
※ルールを守れるのならば



もう少しだけ毎日顔を上げて、

少しだけ広角を上げて道を歩こうと思いました。


東京が毎日もっと笑顔で溢れますように。

今年もありがとうございました!



オヨ